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パラベン

「表示指定成分」の代表格といわれるほどよく目にする「パラベン」とは?

誰もが普段使っている、石けん・シャンプー・トリートメント・乳液・化粧水・クリームなど化粧品全般そして常温で保存できる加工食品に添加物としてよく使われているもの。
添加物…製造過程で加工や保存などの目的で使用する化学物質、防腐剤のこと
ちょっとマイナスのイメージに聞こえてしまう化学物質である防腐剤。
ではマイナスのイメージでありながら、どうして使われ続けているのでしょうか?
そもそも「表示指定成分」って…?
化粧品のパッケージの裏側を見ると、パラベン、エデト酸塩、着色料、香料……」などと書いてあります。
これらが「指定成分」といわれるものです。

「表示指定成分」とは、危険な物質を意味するわけではなく「一部の人にはアレルギーなどの皮膚障害を起こす可能性がある成分」として、1980年に厚生省が商品に表示するように指定した物質のことで、現在は102品目が指定されています。

日本でこの指定成分の表示が義務付けられた背景には、某大手化粧品メーカーの商品に関して、ひとつの事件がありました。
そのメーカーのクリームを使用した一部の女性が皮膚トラブル(黒皮病)を訴えました。
結果としてメーカー側が賠償金を支払うというかたちで和解したようですが…。
それは社会問題にまで発展してしまいました。
それまでの化粧品には何の表示もなく、買う側はその化粧品に何が入っているのか知る余地もありませんでした。
また、表示指定成分だけでなく、化粧品の原料として厚生省が許可している物質は、3000品目ぐらいあると言われています。
この中にはもちろん、表示指定成分ではないのに、アレルギーや皮膚障害を起こす可能性のあるものや、発ガン性が疑われているものもあります。

ここでちょっと、化粧品の成分について説明します。
① 油性成分( 化粧品の主成分…直射日光や湿気に弱く、時間とともに酸化し腐敗しやすいのが特徴)
② 乳化成分(水と油を馴染ませるもの…水と油の配合バランスによってクリームや乳液が存在します)
③ 防腐剤・殺菌剤・酸化防止剤
④ 色素・顔料・香料
⑤ 特殊成分(ビタミン、植物や動物からの抽出物など)
化粧品は、皮膚への栄養分がたっぷり加えられていると同時に細菌やカビ、微生物の繁殖にも都合のいいものに仕上っています。
つまり、化粧品は使っているうちに手などから雑菌が入りやすく、変質したり、腐敗(酸化)したりし易いものなのです。
また高温多湿の場所に置いたために、変質する場合もあります。
実際米国では、防腐剤を全く配合していない化粧品に緑膿菌が発生し、それを顔に付けた人が失明したケースがあったようです。
そこで、パラベンの存在が必要になってきます。

パラベンは、正式名を「パラオキシ安息香酸エステル」といって、保存料・防腐剤・殺菌剤として食品や化粧品に添加されている成分です。
化粧品に「パラベン」と書いてあるからといっても必ずしも1種類ではありません。
水溶性の「メチルパラベン」「エチルパラベン」、油溶性の「プロビルパラベン」が主なもので「パラオキシ安息香酸エステル」は、その総称になります。

パラベンは、化学合成によって作られます。
そして、カビなどの防腐効果に優れた、化粧品には欠かせない物質です。
一方では、前で述べたとおり一部の人には皮膚のトラブルが起こりえる、毒性を含む物質であるのもまた事実です。

その結果多くの研究がなされ、今日ではその成分や毒性などが解明され、配合の分量などを守ることで、防腐剤として使える添加物の中では特化して安全な物質と化粧品化学の中では言われています。

パラベンが化粧品に含まれる場合は0.5~1.0%、また食品に含まれる場合はそれ以下というのが厚生省の基準値になりますが、複数のパラベンを配合することで0.1~0.5%という少量でより人体への毒性を抑え、微生物やカビなどの菌類を排除するのに効果を出すことも解ってきました。

「ブチルパラベン誤飲した時の致死量は200~300g」というデータも存在しますが、その他のパラベンは少量を取り込まれても容易に分解されて、代謝物である『パラヒドロキシ安息香酸』に変化して速やかに体外に排出されます。
さらにに皮膚に塗布する量はホントに微量になりますので、蓄積する心配も皆無です。

私のホームページでは自然治癒力という言葉がよくでてきますが、これは生物(植物も含め)が本来持っている、正常な状態に戻ろうとする力(恒常性)のことです。
人間で例えると骨が折れたらくっつく力・風邪をひいたら治す力・皮膚を切ったら傷がふさがる力・毛が抜けたら生える力など意図しなくても本能的に働く力のことです。

そしてミーコの店が扱っているコクレイ・アビエル商品には、商品の腐敗を防ぐために、
複数のパラベンを混合して最小限使用しています。
コクレイ薬用育毛剤
薬用アビエルPLエモリエントエッセンス
アビエルボディローション
マクロファージを活性化することにより、皮膚の自然治癒力を強化することが出来ます。
そしてさまざまなアレルギー体質の改善に成果を出しています。

「パラベンフリー」「無添加」というワードをネット上で見かけますが、実際、化粧品もシャンプーも何かを添加(モノを加える)したから商品として存在しているわけで、防腐剤を添加しない「無添加」の商品では、空気に触れた瞬間から酸化・腐敗が始まり、肌は悲鳴をあげてしまいます。
つまり商品として世に出すことが出来ません。
指定成分もしくは、指定成分以外の腐敗を防ぐ成分が含まれない限り、厚生厚生労働省の認可が取れません。
ところが「パラベンフリー」の表示を頼りに、できるだけ避けようとする消費者も少なくありません。
これは昔からのなごりで、良くないイメージが植えついているせいです。
徐々に無添加化粧品を宣伝文句に使用してきた化粧品メーカーは、表示指定成分無添加と表現を変えている文言が見られるようになりました。
消費者の皆さんは、「香料無添加」「着色料無添加」という風に何が無添加なのかを確認してから商品を購入することをお薦めします。
仮に防腐剤の入っていないシャンプーなどは、かえって危険なものであり、腐敗したシャンプーを使う事によって髪が抜けてしまった人からのご相談も聞いています。
そしてどんな成分でも一定の限度の量を超えて使用すれば毒性を発揮したりします。
例えば薬などでも用法を守って使用する分には体に有効に働きますが、それを間違えれば毒となってしまいます。
こういった化学成分は、使用されている「成分含有量」が問題であり、消費者は実際に使用してみて使用感などで判断せざるをえない部分もあると思います。

2001年4月から全成分表示が義務付けられました。
パラベンのことだけでなく本当の意味で化粧品の成分チェックが可能になったわけですが、同時に危険度チェックになるかどうかは疑問です。
私たちにはわからない成分が化粧品にはいっぱい入っているわけですが、わからない名前を表示されてもまったく意味がありません。

これからは、消費者が自ら化学物質の情報を手に入れ、もっと勉強していくことが求められる時代になってきているようです。


2006年5月、何度練習しても怖がって降りれなかった階段。
一歩づつ上るのが精一杯だった階段。
ところが、階段の途中の高さに大好きなぬいぐるみを発見!!
そのぬいぐるみ取りたさにキンタロウは、ついに階段を制覇しました。
パチパチパチ。。。
彼の勇気と好奇心にエールを贈ります。

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