わきが・すそわきがは、アポクリン腺の機能過多によって起きるトラブルです。
だからと言って落胆しないでください。
その理由は、アポクリン腺からは脂肪成分の外にフェロモン(一種のホルモン)が分泌されていることが解明されているからです。
この成分は、異性関係に大きな影響を及ぼすホルモンなのです。
つまり、わきが・すそわきがさえ解消できれば魅惑的な体臭に変えられるということになります。
結果を急いで手術して、アポクリン腺を取り除く人が増えているようですが、傷跡・ひきつれ・摩擦による黒ずみのリスクは大きいですよ!
その前にまだ手段はあるはずです。
まずはそのメカニズムからお話しします。
<わきが・すそわきが 発生のメカニズム>
具体的には腋の下や乳頭、陰部に発生しているアポクリン腺から出る汗(脂肪、鉄分、蛍光物質、アンモニア)の中の脂肪を好む、痤瘡桿菌(ざそうかんきん)という尋常菌…生まれた時から誰もが持っている菌が、異常繁殖しておきるトラブルです。
痤瘡桿菌から分泌されるリパーゼ酵素によって脂肪成分が分解されると、低級脂肪酸の形成が起きます。
①イソ吉草酸 → チーズ臭
②イソ酪酸 → チーズ臭
③乳酸 → チーズ臭
④酢酸 → 甘酸っぱい臭い
⑤アルデヒド → 魚油の酸敗臭
のような独特の臭いを発生させます。
そして脂肪成分を乳化という方法で洗浄する石鹸類、痤瘡桿菌の繁殖バランスを壊す殺菌剤、消炎剤、抗ヒスタミン剤入りシャンプー剤は、わきが・すそわきがを悪化させてしまいます。
また、消臭剤や発汗防止剤などに使われる化学物質で、皮膚はどんどん弱くなってしまい、正常菌叢のバランスを崩していきます。
結果的に痤瘡桿菌を増やすことになってしまい、かえって低級脂肪酸(過酸化脂質)の出来やすい環境を作られます。
これではいたちごっこになってしまいますね!