冬の季節になると、温度・湿度ともに低くなるため、皮脂の分泌量は減少し、また汗の出る機会も少なくなります。
そのため、表皮バリア層の皮脂膜の形成が難しい環境が、整ってしまうため、乾燥肌は起こります。
さらに乾燥肌の方が、寒たい風にさらされると、カサカサの荒れ肌になります。
また、皮膚の保護能力が衰えることで、かぶれ・細菌感染を起こし、荒れ肌になります。
肌を守る役割の皮脂が少ない原因には、生まれつき皮脂腺の働きが弱い場合と、後天的に皮脂腺の働きが衰えてしまう場合があります。
後天的には、ビタミンAの欠乏・副腎皮質の機能低下・性ホルモンのバランスのみだれなどによって現れることがあります。
角質層に存在するセラミド・MNFは、多量の水分を取り込む力を持っています。
ところがセラミド・MNFに障害が起こると水分を取り込む力が弱くなり、肌の潤いや張りがなくなり、角質が鱗片となって落ちやすくなり、収縮して小じわにもなります。
体質的に荒れ肌の人も、思春期には皮脂の分泌が増えて正常な肌に近ずきますが、女性も25才頃から(巷では25歳はお肌の曲がり角なんて言われていますね)乾燥しがちになり、更年期の45才前後には、急激に皮脂の分泌量が減り、乾燥肌になっていきます。
また、女性は生理や妊娠によって微妙な皮脂分泌の変化を繰り返します。
規則正しい生活、バランスのとれた食生活、化学物質を遠ざける、ストレスを貯めないなど注意したいことは沢山あります。
でも毎日の生活の中で全てを取り入れていくことは、なかなか難しいものです。
ところが、毎日使うスキンケア商品を見直すことだけでも、皮膚本来の生体機能を高めることができます。
①皮脂膜の形成
②セラミドの形成
③基底細胞の増殖促進
④線維芽細胞の活性
を計ることで、弾力性に富んだ美しい素肌は、取り戻すことができるのです。